Linux Mint を使っていて、個人的に便利だなと思うコマンドや使う頻度が高いコマンド一覧です。個人的な備忘録として書き残しておきます。
環境は Linux Mint 21.3 “Virginia” MATE Edition です。
個人的によく使うコマンド一覧
cd / pwd / touch / mkdir / rm / rmdir, rm -r / cp / mv / tar / sudo / apt / ls, dir
cat / more / less / head / tail / echo / grep / fdisk -l / gdisk / mount / umount
service / systemctl / man / which / clear / exit / chmod / dpkg -i / source / export / crontab
nano / wget / unzip / shutdown / reboot / 7z x / make / git / mkfs.ext4
kill / killall / ps / chgrp / chown / dd / sed / md5sum / sha1sum / sha256sum / printenv / tee / who / xargs
rename / passwd / mkswap / swapon / swapoff / find / history / startx / logout / stat / alias / unalias
ip a, ip addr (ifconfig -a) / nslookup / ping / ping6 / telnet / ftp / traceroute / ss (netstat) / iwlist
lsb_release -a / uname -a / lscpu / free -hl / df -h / du -bs * / neofetch / blkid /dev/sda2
cal / time / sleep / date
& / && / | / > / >>
ファイルやシステムを操作するコマンド
cd コマンド
cdは「Change Directory」の略で、ディレクトリを変えるコマンドです。
### ホームディレクトリに移動 ###
$ cd
$ cd ~
### 一つ上のディレクトリに移動 ###
$ cd ..
### ルートディレクトリに移動 ###
$ cd /
### 一つ前のディレクトリに移動 ###
$ cd -
### /usr/local/bin に移動 ###
$ cd /usr/local/bin
mv コマンド
mvは「Move」の略で、ファイルやディレクトリを別の場所に移動させるコマンドです。ファイル名の変更にも用いられます。
### ホームディレクトリにある /aaa/bbb ディレクトリ以下のファイルを全て /ccc/ddd に移動 ###
$ mv ~/aaa/bbb/* /ccc/ddd
### test01.txt から foobar01.txt にファイル名を変更 ###
$ mv test01.txt foobar01.txt
cp コマンド
cpは「Copy」の略で、ファイルやディレクトリを複製するコマンドです。
mkdir コマンド
mkdirは「Make Directory」の略で、新しいディレクトリを作成する際に使うコマンドです。
### 現在いるディレクトリに「test01」「test02」「test03」の3つのディレクトリを作成 ###
$ mkdir test01 test02 test03
rm コマンド
rmは「Remove」の略で、ファイルやディレクトリを削除するコマンドです。
### file.txt というファイルを削除
$ rm file.txt
### file_01.txt と file_02.txt を削除 ###
$ rm file_01.txt file_02.txt
### foobar というディレクトリを削除 ###
$ rm -r foobar
rmdir コマンド
rmdirは「Remove Directory」の略で、ディレクトリを削除するコマンドです。
### foobar というディレクトリを削除 ###
$ rmdir foobar
sudo コマンド
sudoは「Superuser Do」の略で、管理者権限を通常ユーザーに与えるコマンドです。
tar コマンド
tarは「Tape Archive」の略で、アーカイブフォーマットに圧縮したり解凍シたりするコマンドです。
### .tar.gz を解凍 ###
$ tar -zxvf foobar.tar.gz
$ tar -zxvf foobar.tgz
### foobar.tar.bz2 を解凍 ###
$ tar -jxvf foobar.tar.bz2
$ tar -jxvf foobar.tbz2
### foobar.tar.xz を解凍 ###
$ tar -Jxvf foobar.tar.xz
unzip コマンド
unzipは、zipで圧縮されたファイルやフォルダを解凍するコマンドです。
### foobarディレクトリを作成し、foobar.zip内のファイルやフォルダをその中に解凍 ###
$ unzip foobar.zip -d foobar
7z コマンド
7zは、7zipで圧縮されたファイルやフォルダを解凍するコマンドです。
$ 7z x foobar.7z
wget コマンド
### サイトを丸ごと取得 ###
$ wget -r http://www.sample.com/
### jpgとgifファイルを取得する ###
$ wget -A jpg,gif http://www.xxxyyyzzz.jp
オプション一覧
-V: バージョン表示
-h: ヘルプ表示
-b: バックグラウンドで行う
-o [FileName]: ログファイルを FileName に上書き
-a [FileName]: ログファイルを FileName に追記
-q: ログファイルを出さない
### ファイル取得関連オプション ###
-t [Number]: ダウンロード試行回数
-O [FileName]: 取得内容を FileName に書き出す
-nc: 既に取得済みのファイルは改めて取得しない
-c: ダウンロードが途中で終わったものを継続する。レジューム機能。
-w [Number]: ダウンロード間隔指定(秒)
-q [Number]: 取得ファイル最大容量。単位はバイト、kでキロバイト、mでメガバイト
### 再帰的取得関連オプション ###
-r: 再帰的取得
-l [Number]: リンクを辿る階層数
-k: 取得時に絶対指定リンクを相対指定に書き換え
-m: ミラーリング
-A [EXT]: EXTで指定された拡張子ファイルのみ取得
-R [EXT]: EXTで指定された拡張子ファイルは取得しない
-I [DirList]: 取得対象のディレクトリリスト
-X [DirList]: 取得対象外のディレクトリリスト
-np: 親ディレクトリは取得しない
-L: 相対リンクのみ辿る
-H: ホストの壁を越えて再帰的取得を行う
-D [Domain]: Domainを取得対象とする
### ローカル保存関連オプション ###
-i [Filepath]: Filepath で指定したファイルに記述されたURLを取得
-nd: ローカルにディレクトリを作らない
-x: ローカルにディレクトリを作成
-nH: ローカルへ保存時にhost名の部分を外してディレクトリを作成
-p [DirPath]: ローカル保存時の起点をDirPathにする
alias コマンド
alias は、コマンドにエイリアス(別名)をつける事ができるコマンド。引数無しで実行すると現在使われているエイリアスを表示します。
### 現在使われているエイリアスを表示 ###
$ alias
### 「fc」を「freshclam」へのエイリアスにする ###
$ alias fc="freshclam"
※なお、aliasコマンドで設定したエイリアスはログアウトすると消えるので、残しておきたい場合は .bashrc などに記述しておくこと
unalias コマンド
unalias は、エイリアス(別名)を削除するコマンド。
### fc というエイリアスを削除 ###
$ unalias fc
### 全てのエイリアスを削除 ###
$ unalias -a
seq コマンド
seq は数字の列を出力するコマンド。
### 1から6までの数字の列を表示 ###
$ seq 6
1
2
3
4
5
6
### 3から7までの数字の列を表示 ###
$ seq 3 7
3
4
5
6
7
### 1から20まで2ずつ増加する数字の列を表示 ###
$ seq 1 2 10
1
3
5
7
9
xargs コマンド
xargsは、標準入力を引数にしてコマンド実行するコマンドです。
$ echo 10 | xargs seq
chmod / chown / chgrp コマンド
### filename の所有権をrootに変える ###
$ chown root filename
### filename のグループをrootに変える ###
$ chgrp root filename
systemctl コマンド
### サービスの起動方法 ###
$ sudo start apache2
$ sudo systemctl start apache2
$ sudo service apache2 start
$ sudo /etc/init.d/apache2 start
### clamavが起動しているか確認する ###
$ systemctl list-unit-files | grep clamav
clamav-daemon.service enabled enabled
clamav-freshclam.service enabled enabled
timedatectl コマンド
### タイムゾーンを東京に設定する ###
$ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
OSやシステム情報、ファイル情報などを表示するコマンド
OS情報
$ cat /etc/os-release
$ cat /etc/issue
カーネル情報
$ cat /proc/version
$ cat /proc/version_signature
Ubuntu 4.15.0-65.74-generic 4.15.18
$ inxi -S
CPU情報
$ cat /proc/cpuinfo | less
メモリ情報
$ cat /proc/meminfo | less
HDD情報
### HDD容量を確認 ###
$ sudo df -h
ファイル、フォルダサイズ情報
### xxxフォルダのサイズを表示 ###
$ sudo du -bs xxx
### そのディレクトリ全てのファイル・フォルダサイズを表示 ###
$ sudo du -bs *
グローバルIPの確認
$ curl ifconfig.io
無線LAN情報
$ cat /proc/net/wireless
基になったDebianのバージョン情報
$ cat /etc/debian_version
ls コマンド / dir コマンド
lsは「List Segments」の略で、ファイルやディレクトリを一覧表示する時に用いるコマンドです。同じようなコマンドに dir があります。
man コマンド
manは「Manual」の略で、コマンドの使い方やオプションを表示するコマンドです。
pwd コマンド
pwdは「Print Working Directory」の略で、現在ユーザーがいる階層を表示するコマンドです。
find コマンド
find は、ファイルなどを検索するコマンド。
### filename.txt を検索する ###
$ find filename.txt
デバイスのUUIDを表示
### 全てのデバイスのUUIDを表示 ###
$ ls -al /dev/disk/by-uuid/
### /dev/sda2 のUUIDを表示 ###
$ blkid /dev/sda2
iwlist コマンド
iwlistは、無線LANのSSIDや周波数、チャンネル、電波強度などを表示するコマンドです。
### 接続可能なWiFi情報を一覧表示する ###
$ sudo iwlist scan
似たような機能を持つコマンドの違い
more / less / head / tail の違い
more と less は、端末に表示される内容を1ページずつに分けるコマンド。こういう機能は「ページャ」と呼ばれます。more と異なり less は最終行に行っても [q] キーを押さない限り、シェルプロンプトに戻りません。
head は、テキストファイルの最初の10行を表示するコマンド。
tail は、テキストファイルの最後の10行を表示するコマンド。
kill と killall の違い
kill は、「プロセスID」を指定するのに対し、killall は、「プロセス名」を指定します。プロセスIDは「ps」コマンドで見ることができます。
ls と dir の違い
どちらもファイルを一覧表示するコマンドですが ls は色付きで表示されるのに対し dir は色が付かないといった違いがあります。 Linuxでは ls を使う方がほとんどだと思います。
ホームディレクトリで ls -al を実行した時の出力画面。
ホームディレクトリで dir -al を実行した時の出力画面。
※ちなみに ls -al は ll と省略して実行することができます。
その他の情報を表示するコマンド
端末に天気を表示する
### 東京の天気 ###
$ curl wttr.in/Tokyo
### 大阪の天気 ###
$ curl wttr.in/Osaka
### 仙台の天気 ###
$ curl wttr.in/Sendai
### 札幌の天気 ###
$ curl wttr.in/Sapporo
cal コマンド
cal はカレンダーを表示するコマンド。
### 2009年1月のカレンダーを表示 ###
$ cal 1 2009
### 2023年の先月(2月), 今月(3月), 来月(4月)のカレンダーを表示 ###
$ cal -3m 3 2023
script コマンド
端末で出力されるログを保存するコマンドです。
### sudo apt install apache2 で画面に出力されるログを log.txt に保存する ###
$ script -q -a -t 0 ~/log.txt sudo apt install apache2
-qは quiet の意味で script に保存されるプログラム出力の最初と最後に script が現在時刻等の情報を出力しないオプションです。
-aは add の意味で指定したファイルへの追記を意味。これを入れないとscriptは指定されたファイルの中身を削除してから、プログラムの出力を保存するようになるオプションです。
-t 0 は画面出力を保存するタイミング。この場合、画面出力のI/Oタイミングで画面出力と同等の情報がログに保存されるオプションです。
scriptコマンドから出るには exit か [Ctrl] + D
ifconfig と netstat の代替コマンド
ifconfig の代替コマンドに ip が、netstat の代替コマンドに ss が登場しました。ifconfig や netstat が使えない場合、以下のようにして net-tools をインストールする必要があります。
$ sudo apt update && sudo apt install -y net-tools
キーボード・ショートカット
端末を起動する: [Ctrl] + [Alt] + [T]
端末にペースト: [Ctrl] + [Shift] + [V]
端末の内容をコピー: [Ctrl] + [Shift] + [C]
端末を閉じる: [Ctrl] + [D]
端末の処理を中断: [Ctrl] + [C]
アプリケーションの実行: [Alt] + [F2]
日本語入力時のトラブル
ローマ字入力時にアルファベットが大文字になってしまう場合
解除方法 → [Shift] を押した後 [Caps Lock] を押す
文字入力時に後ろの文字列が消える場合
解除方法 → [ins] もしくは [insert] を押す
文字入力中に入力中の文字が表示されない場合
解除方法 → [Ctrl] + [Alt] + [P]
テキストエリアじゃない場所に点滅するカーソルが出る場合
解除方法 → [F7] を押す
ローマ字入力時に全角アルファベットになってしまう場合
解除方法 → [Caps Lock] を押す
ノートPCのタッチパッドの有効化・無効化
[Fn] (ファンクションキー) + [F1]~[F9]のどれかを押す
参考までに自分の所有しているノートPCでは、ASUSのノートが [Fn] + [F9] で、Dynabookのノートが [Fn] + [F5] でした。メーカー別のタッチパッドのキーボードショートカットは以下の記事が参考になります。
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