WiFiの電波強度を確認することができるLinuxコマンドやCUIアプリケーションを備忘録として書き残しておきたいと思います。
環境は Linux Mint 22.1 “Xia” MATE Edition です。
nmcli コマンド
nmcliは「Network Manager Command Line Interface」の略で、NetworkManagerの機能をコマンドラインから制御するコマンドです。
$ nmcli dev wifi一番左の * (アスタリスク) がついているのが現在接続しているネットワークで、SIGNALの部分がパーセンテージで電波強度を表しています。つまり 100 に近ければ近いほど電波強度が強いということになります。
以下の画像を見ての通り、自分の場合は5GHz帯のWiFiを使用していますが、無線LANルーターから遠く障壁もあるので、電波強度は72となっています。

iwconfig コマンド
iwconfigは無線LANの状態を確認したり、設定したりするコマンドです。なお、無線LANの設定や登録などといったシステム設定を伴う場合は sudo iwconfig と入力してパスワード入力をし管理者権限で行う必要がありますが、今回は無線LANインターフェイスの確認だけなので、管理者権限無しでも実行できます。
$ iwconfig表示された情報から Link Quality と Signal level を探します。

Link Quality は、接続状態の品質を表します。ここでは 50/70 (71.4%) となっていて接続品質は平均的だと思われます。
Singnal level は 0 に近ければ近い程、電波強度が強いことを意味します。例えば -40 dBm は -70 dBm よりも電波強度が良いことになります。家庭で使用する場合、2.4GHzで -65dBm 以上、5GHzで -60dBm 以上あれば問題ないと言われています。
-30dBm~-50dBm: 非常に強い接続-50dBm〜-70dBm: 安定した接続を維持できる-70dBm~: 接続が不安定、あるいは不安定になりやすい
iwlist コマンド
iwlistは、周囲の使用可能な無線LANアクセスポイントを調べたり、詳細情報を表示するコマンドです。
$ iwlist <interface> scanning<Interface>名は iwconfig や nmcli dev status コマンドで見つけることができます。ここでは<Interface>名が wlp9s0 なのでこのインターフェイス名で話を勧めたいと思います。
wlp9s0 の signal strength (電波強度) だけを表示したいので、以下のコマンドを実行します。
$ iwlist wlp9s0 scanning | grep -i --color signal品質が 53/70、電波強度が -57dBm と出ました。

wavemon
wavemonは、コマンドではなく無線ネットワークを監視するCUIアプリケーションです。まだ wavemon がインストールされていない場合、以下のコマンドでインストールします。
$ sudo apt -y install wavemonwavemon と実行すれば、電波強度を含む無線ネットワークの接続状況の詳細を確認できます。
$ wavemonlink quality が 76% (53/70)、signal level が -57dBm (2.00 nW) と出ました。

参考にさせていただいたサイト様



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