今まで Monster Hunter Wilds を Windows 11 でプレイしていましたが、試しに Linux Mint に Steam をインストールして Monster Hunter Wilds をプレイしたところ上手くいったので Linux Mint への Steam の導入手順やゲームのインストール方法を備忘録として書き残しておきます。
環境は Linux Mint 22.1 “Xia” MATE Edition です。当方のPCスペックについては、About のサブPC1 (自作パソコン) の項目を参照してください。
なお Monster Hunter Wilds の公式推奨スペックは以下の通りです。
解像度 1080p(FHD) フレームレート 60fps
※ フレーム生成使用OS Windows®10(64-bit Required)
Windows®11(64-bit Required)プロセッサ Intel Core i5-10400
Intel Core i3-12100
AMD Ryzen 5 3600メモリー 16GB グラフィックカード GeForce RTX 2060 Super(VRAM 8GB)
Radeon RX 6600(VRAM 8GB)VRAM 8GB以上必須 ストレージ 75GB SSD 備考 SSD(必須)、グラフィック「中」設定で、1080p(アップスケール使用)/60fps(フレーム生成使用)のゲームプレイが可能です。
DirectStorage対応。 モンスターハンターワイルズ ベンチマーク|モンスターハンターワイルズ|CAPCOM「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」は、『モンスターハンターワイルズ』のデモプレイを見ながら、ご利用のパソコンのパフォーマンスの指標となるスコアを無料で測定することができます。
ちょっとした説明と注意点
Steamとは
Steam は、米Valve社によって開発・運営されているPCゲームのオンライン販売やソフトウェアの配信、管理などを行うプラットフォームです。
Steamをインストールすれば世界中の様々なゲームソフトを買って遊べるだけでなく、別のパソコンに移行したりOSのクリーンインストールした際に元々のゲーム環境を整えるのが容易になります。
免責事項
この記事は Linux Mint 上での Monster Hunter Wilds やその他のゲームの完全な動作を保証するものではありません。また、この記事の内容を実行することによって生じた如何なる損失・損害・トラブルに関して、当方は一切の責任を負わないものとします。
下準備
システムの更新
まず Steam をダウンロード・インストールする前にシステムを更新します。[Ctrl] + [Alt] + [T] で端末を開き、以下を実行してください。
$ sudo apt update && sudo apt upgrade -y
必要なパッケージをインストール
次に Linux Mint 上で Steam を動作させるのに必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt install dirmngr ca-certificates software-properties-common apt-transport-https curl -y
Steamリポジトリの登録
GPGキーのインポート
まず、Steamパッケージの信頼性を検証するためにGPGキーをインポートします。
$ curl -s http://repo.steampowered.com/steam/archive/stable/steam.gpg | sudo tee /usr/share/keyrings/steam.gpg > /dev/null
次に、以下のコマンドを実行して Steam の公式リポジトリを登録します。
$ echo deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/steam.gpg] http://repo.steampowered.com/steam/ stable steam | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/steam.list
GPGキーとSteam リポジトリの登録が完了したら、一度パッケージを更新します。
$ sudo apt update
Steamのインストール
ライブラリのインストール
以下のコマンドでAMD64やi386アーキテクチャ向けの Steam Launcher や OpenGL ライブラリをインストールし様々なゲームとの互換性を確保します。
$ sudo apt install libgl1-mesa-dri:amd64 libgl1-mesa-dri:i386 steam-launcher
Steamのバージョンの確認
インストールが完了したら、以下のコマンドを実行してインストールされた Steam のバージョンを確認します。
$ apt-cache policy steam-launcher

Steamの起動
Steamを起動する方法は2通りありますが、特別な理由がない限りメニューから起動すると良いです。
端末から起動する場合
$ steam
メニューから起動する場合
[メニュー] → [アプリケーション] → [ゲーム] を選択し「Steam」をクリックします。

Steamを起動すると以下のようなウィンドウが出てくるので、処理が完了するまで待ちます。

Steamにログイン
Steam のインストールが完了するとアカウントへのログインが求められるので、既にアカウントを持っている場合はアカウント名とパスワードを入力します。

確認コードを入力します。(注: Steamでは、アカウント保護のため登録したメールアドレスに送信される確認コードが必要になります)

Steamの設定
Linux版Steam非対応のゲームをプレイできるように設定する
左上のメニューから「Steam」を選択します。

プルダウンメニューにある「Settings」を選択します。

「Compatibility」を選択し「Enable Steam Play for all other titles」をオンにします。

設定を反映させるために「Restart」をクリックして Steam を再起動させます。

再起動が完了したら、先ほどと同じように「Steam」→「Settings」→「Compatibility」を開きます。「Run other titles with:」という項目が出現するので「Proton Hotfix」を選択します。

コントローラーの入力を有効にする
joystick のインストール
コントローラーを使ってプレイする方は、以下のコマンドで joystick をインストールします。
$ sudo apt install joystick -y
Steamから認識されているか確認
コントローラーをパソコンに接続した後「Steam」→「Settings」→「Controller」を開きます。以下の画像のように「Controller Name」が出ていれば、問題なくコントローラーが検出されています。

ゲームのインストール
上記の設定が無事完了したら、後は好きなゲームをインストールするだけです。ここでは Monster Hunter Wilds (有料) をインストールしています。

インストール先を確認し [Install] ボタンをクリックします。

EULAの内容をよく読んで [Accept] をクリックします。

Monster Hunter Wilds がインストールされるのでしばらく待ちます。Monster Hunter Wilds は、かなり容量が多く、インストールに時間がかかるので気長に待ちましょう。
ゲームを起動する
準備が全て整ったら「PLAY」をクリックしてゲームを起動しましょう。

無事に起動できたら、思う存分狩りを楽しみましょう。

Steamのアンインストール
一応 Steam のアンインストール方法も書いておきます。
$ sudo apt remove steam*
$ sudo rm /etc/apt/sources.list.d/steam*
$ sudo rm /usr/share/keyrings/steam*
参考にさせていただいたサイト様




コメント
[…] https://sub-log.jp/2025/04/10/install-steam-and-play-monster-hunter-wilds-on-linux-mint/ […]