先日バックアップ用の新しい外付けSSDを買ったので、Linux Mint上でパーティションを作成し、フォーマットしてみました。その手順を備忘録を兼ねて書き残しておきます。この記事では全てCUI(端末)での操作になります。
環境は Linux Mint 22.1 “Xia” MATE Edition で、購入した外付けSSDは SanDisk Extreme E61 GHシリーズの1TBモデル (以下の画像) です。

※もっとも、この外付けSSDは最初から exFAT にフォーマットされていて、パソコンに接続すればすぐに使えるので、わざわざ再度フォーマットする必要はないんですけどね…。
下準備
接続したSSDのデバイス名を確認
まず外付けSSDをパソコンに接続した後、[Ctrl] + [Alt] + [T] を押して端末を起動し、以下のコマンドを実行します。
$ sudo fdisk -l
ここでは /dev/sdb が先程接続したSSDのデバイス名です。

アンマウント
もしSSDが自動的に認識されてしまう(マウントされてしまう)場合は、以下のコマンドを実行してアンマウントしておきます。
$ sudo umount -a
gdiskコマンドで新しいパーティションを作成
gdiskの対話モードでよく使われるコマンド
gdiskを実行する前に、gdiskの対話モードでよく使われるコマンドの一覧を見ておきます。基本的に w (とその後の最終確認でY)を入力し [Enter]キーを押さなければ、間違えてもやり直せます。
また q と入力し [Enter]キーを押せば、変更した内容を破棄してgdiskを終了します。
コマンド | コマンドの内容 |
p | 現在のパーティションテーブルを表示する |
n | パーティションを新規作成する |
d | パーティションを削除する |
w | 変更内容を書き込んで gdisk を終了する |
q | 変更内容を書き込まずに gdisk を終了する |
? | ヘルプを表示する |
gdiskコマンドを実行
gdiskコマンドを実行すると対話モードに移ります。今回は、SSD全体を一つのパーティションにするということで話を進めていきます。
$ sudo gdisk /dev/sdb

現在のパーティションテーブルを表示
pと入力し[Enter]キーを押して、現在のパーティションテーブルを表示します。
Command (? for help): p
今回購入したSSDは既に exFAT にフォーマット済みのため、パーティションが1つ存在します。

パーティションの削除
dと入力し[Enter]キーを押して、既に存在するパーティションを削除します。
Command (? for help): d
新しいパーティションの作成
nと入力し[Enter]キーを押して、新しいパーティションを作成します。
Command (? for help): n
パーティション番号指定
ここは何も入力せず [Enter] キーを押します。
Partition number (1-128, default 1):
パーティションの開始地点
ここも何も入力せず Enter でOKです。
First sector (34-1953525134, default = 2048) or {+-}size{KMGTP}:
パーティションの終了地点
+500Gと入力することで500GB、+2T と入力することで 2TBでパーティションを区切りますが、今回はSSD全体を1つのパーティションにするので何も入力せず Enter。
Last sector (2048-1953525134, default = 1953523711) or {+-}size{KMGTP}:
パーティションタイプの指定
ここもそのまま何も入力せずに[Enter]キーを押して進めます。
Current type is 8300 (Linux filesystem)
Hex code or GUID (L to show codes, Enter = 8300):
Changed type of partition to 'Linux filesystem'
作成したパーティションテーブルを確認
pと入力し作成したパーティションテーブルを確認します。
Command (? for help): p
パーティションテーブルを書き込む
最後にwと入力し [Enter] キーをタイプしてパーティションテーブルを書き込みます。
Command (? for help): w
Final checks complete. About to write GPT data. THIS WILL OVERWRITE EXISTING
PARTITIONS!! のように「これによって今あるパーティションが全て上書きされますよ」と最終確認が出るので Y と入力して作業を進めます。
Final checks complete. About to write GPT data. THIS WILL OVERWRITE EXISTING
PARTITIONS!!
Do you want to proceed? (Y/N): Y
OK; writing new GUID partition table (GPT) to /dev/sdb.
The operation has completed successfully.
新しいパーティションが作成されたか確認
以下のコマンドを実行し /dev/sdb1 と書かれた新しいパーティションのデバイスファイルを確認します。
$ sudo ls /dev/sd*
パーティション作成したSSDをフォーマットする
パーティション作成が無事に完了したら、次は任意のファイルシステムにフォーマットします。一般的には、Windows環境でのみ使用する場合は NTFS に、WindowsやmacOS、Linuxなど様々なOSで使用する場合は汎用性が高い exFAT に、Linux環境でのみ使用する場合は ext4 にフォーマットします。
NTFSにフォーマットする場合
まず mkfs.ntfs がインストールされているか確認します。
$ which mkfs.ntfs
mkfs.ntfs がない場合は、以下を実行してインストールします。
$ sudo apt -y install ntfs-3g
/dev/sdb1 を NTFS にフォーマットします。-t
オプションでフォーマット形式を指定し、-Q
オプションでクリックフォーマットを行います。(クイックフォーマットを指定しないとかなり時間がかかります)
$ sudo mkfs -t ntfs -Q /dev/sdb1
exFATにフォーマットする場合
mkfs.exfatがインストールされているか確認します。
$ which mkfs.exfat
mkfs.exfatがインストールされていない場合は、以下を実行してインストールします。
$ sudo apt install exfat-fuse exfatprogs
exFAT形式に任意の名前をつけてフォーマットします。ここでは ExternalSSD という名前にしています。
$ sudo mkfs -t exfat -n ExternalSSD /dev/sdb1
ちゃんとフォーマットされたか確認します。
$ sudo fsck -t exfat /dev/sdb1
以下のように /dev/sdb1: clean
と出れば、ちゃんとフォーマットされています。

ext4にフォーマットする場合
$ sudo mkfs -t ext4 /dev/sdb1
ちゃんとフォーマットされたか確認します。
$ sudo fsck -t ext4 /dev/sdb1
参考にさせていただいたサイト様


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