Linux Mint を使っていて、個人的に便利だなと思うコマンドや使う頻度が高いコマンド一覧です。個人的な備忘録として書き残しておきます。
環境は Linux Mint 22 “Wilma” MATE Edition です。
- 個人的によく使うコマンド一覧
- ファイルやシステムを操作するコマンド
- sudo コマンド
- apt コマンド
- cd コマンド
- ls コマンド / dir コマンド
- cp コマンド
- mv コマンド
- touch コマンド
- mkdir コマンド
- rm コマンド
- rmdir コマンド
- cat コマンド
- less コマンド
- history コマンド
- man コマンド
- pwd コマンド
- clear コマンド
- rsync コマンド
- rename コマンド
- which コマンド
- find コマンド
- cut コマンド
- tar コマンド
- unzip コマンド
- 7z コマンド
- chmod コマンド
- chown コマンド
- chgrp コマンド
- systemctl コマンド
- wget コマンド
- alias コマンド
- unalias コマンド
- mkfs コマンド
- seq コマンド
- xargs コマンド
- date コマンド
- test コマンド
- sleep コマンド
- timedatectl コマンド
- chvt コマンド
- reboot コマンド
- poweroff コマンド
- useradd コマンド
- adduser コマンド
- userdel コマンド
- deluser コマンド
- passwd コマンド
- OSやシステム情報、ファイル情報などを表示するコマンド
- その他の情報を表示するコマンド
- 参考にさせていただいたサイト様
個人的によく使うコマンド一覧
cd / ls, dir / touch / mkdir / rm / rmdir, rm -r / cp / mv / sudo / apt / dpkg -i / man / pwd
echo / find / grep / cut / cat / more / less / head / tail / clear / exit / mount / umount / rsync
vi, vim / nano / rename / wget / tar / unzip / 7z x / make / git / mkfs / gdisk / fdisk -l
lsb_release -a / uname -a / lscpu / lsblk / lsusb / free -hl / df -h --total / du -bs * / neofetch / blkid /dev/sda2
service / systemctl / kill / killall / ps / shutdown / poweroff / reboot / chmod / chgrp / chown / dd / sed / tee / xargs
env / printenv / set / unset / source / export / alias / unalias / crontab
mkswap / swapon / swapoff / history / logout / stat
md5sum / sha1sum / sha256sum
ip a, ip addr (ifconfig -a) / nslookup / ping / ping6
telnet / ftp / traceroute / mail / ss (netstat) / iwlist
useradd / adduser / userdel / deluser / usermod / passwd / gpasswd / groups / getent
who / whoami / which / whereis / whatis / apropos
cal / time / sleep / date / file / chvt / script / test
& / && / | / > / >>
ファイルやシステムを操作するコマンド
sudo コマンド
sudoは「Superuser Do」の略で、管理者権限を通常ユーザーに与えるコマンドです。
apt コマンド
aptは、Advanced Packaging Tool の略で、Debian系Linuxで使われるパッケージ管理用のコマンドです。ソフトウェアのインストールやアンインストール、更新などに用いられます。
### パッケージ一覧の更新 ###
$ sudo apt update
### 更新されるパッケージ一覧を表示 ###
$ apt list --upgradable
### パッケージの更新 ###
$ sudo apt upgrade
### パッケージの更新 (保留されているパッケージの更新に使用) ###
$ sudo apt full-upgrade
$ sudo apt dist-upgrade
### パッケージを探す ###
$ apt search [package]
### パッケージのインストール ###
$ sudo apt install [package]
### パッケージの再インストール ###
$ sudo apt --reinstall install [package]
### パッケージの削除 (依存関係パッケージは削除され、設定ファイルは残る) ###
$ sudo apt remove [package]
### パッケージの削除 (依存関係パッケージも設定ファイルも全て削除) ###
$ sudo apt --purge remove [package]
### パッケージの強制削除 ###
$ sudo apt --purge --force-yes remove [package]
### 取得したパッケージアーカイブで利用していないものを削除 ###
$ sudo apt autoclean
### 取得したパッケージアーカイブを全て削除 ###
$ sudo apt clean
cd コマンド
cdは「Change Directory」の略で、ディレクトリを変えるコマンドです。
### ホームディレクトリに移動 ###
$ cd
$ cd ~
### 一つ上のディレクトリに移動 ###
$ cd ..
### 二つ上のディレクトリに移動 ###
$ cd ../..
### 三つ上のディレクトリに移動 ###
$ cd ../../..
### ルートディレクトリに移動 ###
$ cd /
### 一つ前のディレクトリに移動 ###
$ cd -
### /usr/local/bin に移動 ###
$ cd /usr/local/bin
ls コマンド / dir コマンド
lsは「List Segments」の略で、ファイルやディレクトリを一覧表示する時に用いるコマンドです。同じようなコマンドに dir があります。
cp コマンド
cpは「Copy」の略で、ファイルやディレクトリを複製するコマンドです。
### sample.txt を hoge.txt という名前でコピー ###
$ cp sample.txt hoge.txt
### Desktop にある foobar.png を Pictures ディレクトリにコピー ###
$ cp ~/Desktop/foobar.png ~/Pictures
### ~/aaa ディレクトリ以下の bbb ディレクトリを ~/xxx に yyy という名前でコピー ###
cp -r ~/aaa/bbb ~/xxx/yyy
mv コマンド
mvは「Move」の略で、ファイルやディレクトリを別の場所に移動させるコマンドです。ファイル名の変更にも用いられます。
### ホームディレクトリにある /aaa/bbb ディレクトリ以下のファイルを全て /ccc/ddd に移動 ###
$ mv ~/aaa/bbb/* /ccc/ddd
### test01.txt から foobar01.txt にファイル名を変更 ###
$ mv test01.txt foobar01.txt
touch コマンド
touchは、ファイルの更新日時やアクセス日時といったタイムスタンプを変更するコマンドです。また、存在しないファイルを指定することで新規ファイルを作成することもできます。
### sample.txt の日時を指定 ###
$ touch -d "2024-8-28 22:50" sample.txt
### sample.txt の最終アクセス日時を現在時刻に変更 ###
$ touch -a sample.txt
### sample.txt の最終更新日時を現在時刻に変更 ###
$ touch -m sample.txt
### foobar.txt を作成する ###
$ touch foobar.txt
mkdir コマンド
mkdirは「Make Directory」の略で、新しいディレクトリを作成する際に使うコマンドです。
### 現在いるディレクトリに「test01」「test02」「test03」の3つのディレクトリを作成 ###
$ mkdir test01 test02 test03
また -p オプションをつけると、複数階層のディレクトリを同時に作成することができます。
### 現在いるディレクトリに「xxx」その下層に「yyy」その更に下層に「zzz」というディレクトリを作成 ###
$ mkdir -p ./xxx/yyy/zzz
rm コマンド
rmは「Remove」の略で、ファイルやディレクトリを削除するコマンドです。
### file.txt というファイルを削除
$ rm file.txt
### file_01.txt と file_02.txt を削除 ###
$ rm file_01.txt file_02.txt
### foobar というディレクトリを削除 ###
$ rm -r foobar
rmdir コマンド
rmdirは「Remove Directory」の略で、ディレクトリを削除するコマンドです。
### foobar という空のディレクトリを削除 ###
$ rmdir foobar
### 空のsample1とその下層の空のsample2、そしてその更に下層の空のsample3を削除 ###
$ rmdir -p ./sample1/sample2/sample3
cat コマンド
catは、繋ぐ・連結するという意味の「concatenate」の略で、ファイルの中身を連結させるコマンドです。しかし、現在ではもっぱらファイルの内容を表示させるために使われます。
### foobar.txt の中身を表示 ###
$ cat foobar.txt
less コマンド
lessは、端末に表示される内容を1ページずつに分けるコマンドです。
less コマンドの使い方
1ページ下に移動する: [Space] または [F] または [Ctrl] + [V]
1ページ上に移動する: [B]
1行ずつ下に移動する: [J] または [Ctrl] + [N] または [↓]
1行ずつ上に移動する: [K] または [Ctrl] + [P] または [↑]
lessコマンドを終了する: [Q]
history コマンド
historyは、コマンド履歴を一覧表示するコマンドです。tail や grep、less といったコマンドと一緒に利用すると便利です。
また !135 のように「!」の後に番号を指定すると135番目に実行されたコマンドを実行したり !! と指定すると一番最後に実行されたコマンドを実行します。
### 直近で実行したコマンド5行を表示 ###
$ history | tail -n 5
### 487番目に実行されたコマンドを実行 ###
$ !487
### upgrade という文字列を含むコマンド履歴を全て表示 ###
$ history | grep "upgrade"
man コマンド
manは「Manual」の略で、コマンドの使い方やオプションを表示するコマンドです。
### sudoコマンドのマニュアルを表示 ###
$ man sudo
pwd コマンド
pwdは「Print Working Directory」の略で、現在ユーザーがいる階層を表示するコマンドです。
clear コマンド
clearは、端末画面をクリアにするコマンドです。
rsync コマンド
rsyncは「Remote Synchronization」の略で、ファイルやディレクトリの同期をするコマンドです。
### /home以下を /media/backup に同期させてデータをバックアップ ###
$ rsync -a --delete --info=progress2 /home /media/backup
rename コマンド
renameは、ファイル名を変更するコマンドです。複数のファイル名を一度に変更したい場合によくこのrenameが使われます。
mvもファイル名を変更する際に使えますが、mvは本来ファイルを移動させるコマンドであり、一度に一つのファイル名しか変更することができません。
### xxx.txt を yyy.txt に変更 ###
$ rename xxx yyy xxx.txt
### 全ての .htm ファイルを .html に変更 ###
$ rename .htm .html *.htm
### 全ての .jpeg ファイルを .jpg に変更 ###
$ rename .jpeg .jpg *.jpeg
### photo0.jpg ~ photo9.jpg を photo 000.jpg ~ photo009.jpg に変更 (?は任意の1字) ###
$ rename photo photo00 photo?.jpg
which コマンド
whichは、コマンドの実行ファイルがどこにあるかをフルパスで表示するコマンドです。似たようなコマンドに whereis があります。
### ffmpeg がどこにあるか調べる ###
$ which ffmpeg
find コマンド
findは、ファイルなどを検索するコマンドです。
### filename.txt の相対パスを取得 ###
$ find -name filename.txt
### filename.txt の絶対パスを取得 ###
$ find `pwd` -maxdepth 8 -name filename.txt
### ./ 階層のディレクトリのアクセス権限を全て 705 に変更する ###
$ find ./ -type d -exec sudo chmod 705 {} \;
$ find ./ -type d | xargs sudo chmod 705
### ./ 階層のファイルのアクセス権限を全て 604 に変更する ###
$ find ./ -type f -exec sudo chmod 604 {} \;
$ find ./ -type f | xargs sudo chmod 604
cut コマンド
cutは、ファイルの各行から指定した部分を切り取り表示するコマンドです。
以下のコマンドは lsb_release -a
の表示結果から grep で Description: Linux Mint 22 と書かれた行を抜き出し、更に cut で14番目の文字列から最後までを抜き出して Linux Mint 22 の部分のみを表示しています。
$ lsb_release -a | grep "Description" | cut -c 14-
tar コマンド
tarは「Tape Archive」の略で、アーカイブフォーマットに圧縮したりそれを解凍したりするコマンドです。
### .tar.gz を解凍 ###
$ tar -zxvf foobar.tar.gz
$ tar -zxvf foobar.tgz
### foobar.tar.bz2 を解凍 ###
$ tar -jxvf foobar.tar.bz2
$ tar -jxvf foobar.tbz2
### foobar.tar.xz を解凍 ###
$ tar -Jxvf foobar.tar.xz
unzip コマンド
unzipは、zipで圧縮されたファイルやフォルダを解凍するコマンドです。
### foobarディレクトリを作成し、foobar.zip内のファイルやフォルダをその中に解凍 ###
$ unzip foobar.zip -d foobar
7z コマンド
7zは、ファイルなどを7zip形式で圧縮したり、7zipで圧縮されたファイルやフォルダを解凍するコマンドです。
### foobar.7z を解凍する ###
$ 7z x foobar.7z
chmod コマンド
chmodは「Change Mode」の略で、ファイルやディレクトリのアクセス権限を変更するコマンドです。
### abcdefg.txt のアクセス権限を 604 に変更 ###
$ sudo chmod 604 abcdefg.txt
chown コマンド
chownは「Change Owner」の略で、ファイルやディレクトリの所有権を変更するコマンドです。
### filename の所有権をrootに変える ###
$ chown root filename
chgrp コマンド
chgrpは「Change Group」の略で、ファイルやディレクトリが属するグループを変更するコマンドです。
### filename のグループをrootに変える ###
$ chgrp root filename
systemctl コマンド
### サービスの起動方法 ###
$ sudo start [サービス名]
$ sudo systemctl start [サービス名]
$ sudo service [サービス名] start
$ sudo /etc/init.d/[サービス名] start
### サービスが起動しているか確認する ###
$ systemctl list-unit-files | grep [サービス名]
$ systemctl is-enabled [サービス名]
clamav-daemon.service enabled enabled
clamav-freshclam.service enabled enabled
wget コマンド
### サイトを丸ごと取得 ###
$ wget -r http://www.sample.com/
### jpgとgifファイルを取得する ###
$ wget -A jpg,gif http://www.xxxyyyzzz.jp
オプション一覧
-V: バージョン表示
-h: ヘルプ表示
-b: バックグラウンドで行う
-o [FileName]: ログファイルを FileName に上書き
-a [FileName]: ログファイルを FileName に追記
-q: ログファイルを出さない
### ファイル取得関連オプション ###
-t [Number]: ダウンロード試行回数
-O [FileName]: 取得内容を FileName に書き出す
-nc: 既に取得済みのファイルは改めて取得しない
-c: ダウンロードが途中で終わったものを継続する。レジューム機能。
-w [Number]: ダウンロード間隔指定(秒)
-q [Number]: 取得ファイル最大容量。単位はバイト、kでキロバイト、mでメガバイト
### 再帰的取得関連オプション ###
-r: 再帰的取得
-l [Number]: リンクを辿る階層数
-k: 取得時に絶対指定リンクを相対指定に書き換え
-m: ミラーリング
-A [EXT]: EXTで指定された拡張子ファイルのみ取得
-R [EXT]: EXTで指定された拡張子ファイルは取得しない
-I [DirList]: 取得対象のディレクトリリスト
-X [DirList]: 取得対象外のディレクトリリスト
-np: 親ディレクトリは取得しない
-L: 相対リンクのみ辿る
-H: ホストの壁を越えて再帰的取得を行う
-D [Domain]: Domainを取得対象とする
### ローカル保存関連オプション ###
-i [Filepath]: Filepath で指定したファイルに記述されたURLを取得
-nd: ローカルにディレクトリを作らない
-x: ローカルにディレクトリを作成
-nH: ローカルへ保存時にhost名の部分を外してディレクトリを作成
-p [DirPath]: ローカル保存時の起点をDirPathにする
alias コマンド
aliasは、コマンドにエイリアス(別名)をつける事ができるコマンドです。引数無しで実行すると現在使われているエイリアスを表示します。
### 現在使われているエイリアスを表示 ###
$ alias
### 「fc」を「freshclam」へのエイリアスにする ###
$ alias fc='freshclam'
※なお、aliasコマンドで設定したエイリアスはログアウトしたり再起動すると消えるので、残しておきたい場合は .bashrc などに記述しておく必要があります。
以下は alias dir="dir --color=auto"
を .basharc に記述してエイリアスを有効化する方法です。
まず、どのテキストエディタでも構わないので .bashrc を開きます。
$ nano ~/.bashrc
.bashrc の一番最後の行にエイリアスを追記し、保存します。
alias dir='dir --color=auto'
最後にエイリアスを有効化します。
$ source ~/.bashrc
実際にコマンドを実行することで有効化していることを確認します。
$ dir -al
unalias コマンド
unaliasは、エイリアス(別名)を削除するコマンドです。
### fc というエイリアスを削除 ###
$ unalias fc
### 全てのエイリアスを削除 ###
$ unalias -a
unaliasコマンドで削除したエイリアスは .bashrc に記述されている限り、 sourceコマンドで再び有効化できます。
$ source ~/.bashrc
また、ログアウトやシステムの再起動でも復活しますので、完全に削除する場合は .bashrc に記述した該当するエイリアスを削除する必要があります。
mkfs コマンド
mkfsは、新しいファイルシステムを作成するコマンドです。t オプションをつけることでファイルシステムを指定することができます。例えば mkfs -t ext4
と指定した場合 mkfs.ext4 を呼び出します。
ちなみに何もオプションを付けない場合、ext2でフォーマットされます。
### どのフォーマットが使えるか確認 ###
$ ls /sbin/mkfs.*
### /dev/sdb1 を ext4 にフォーマット ###
$ sudo mkfs -t ext4 /dev/sdb1
($ sudo mkfs.ext4 /dev/sdb1)
### XXX というボリュームラベルをつけて FAT32 にフォーマット ###
$ sudo mkfs -t vfat -n XXX /dev/sdb1
($ sudo mkfs.vfat -n XXX /dev/sdb1)
seq コマンド
seqは、数字の列を出力するコマンドです。
### 1から6までの数字の列を表示 ###
$ seq 6
1
2
3
4
5
6
### 3から7までの数字の列を表示 ###
$ seq 3 7
3
4
5
6
7
### 1から10まで2ずつ増加する数字の列を表示 ###
$ seq 1 2 10
1
3
5
7
9
xargs コマンド
xargsは、標準入力を引数にしてコマンド実行するコマンドです。
### 5 2 15 を seq コマンドの引数として渡す (seq 5 2 15 を実行しているのと同じ) ###
$ echo 5 2 15 | xargs seq
5
7
9
11
13
15
date コマンド
### 何年何月何日と何時何分何秒を表示 ###
$ date +’%Y/%m/%d_%H/%M/%S’
test コマンド
### 今日の日付が10日の場合 sudo apt update を実行する ###
$ test $(date +%d) -eq 10 && sudo apt update
sleep コマンド
### 10秒後に sudo apt update を実行する ###
$ sleep 10 && sudo apt update
timedatectl コマンド
### タイムゾーンを東京に設定する ###
$ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
chvt コマンド
chvtは、仮想コンソールに切り替えるコマンドです。しかし [Ctrl] + [Alt] + [F1] のようにキーボード・ショートカットで切り替える方がほとんどだと思いますが、コマンドでも切り替え可能です。
### 1番目のコンソールに切り替え ###
$ sudo chvt 1
### X Window 画面に戻る ###
$ sudo chvt 7
reboot コマンド
rebootは、システムを再起動するコマンドです。
$ sudo reboot
poweroff コマンド
poweroffは、システムをシャットダウンするコマンドです。
$ sudo poweroff
更に詳しいシステムの再起動・シャットダウン方法については、以下の記事を参照してください。
useradd コマンド
useraddは、新規ユーザーを追加するコマンドです。
### パスワードをPASSWORDと設定し user1 というユーザーを追加 ###
$ sudo useradd -m -p PASSWORD user1
adduser コマンド
adduserは、新規ユーザーを追加するコマンドですが、useraddとは異なり対話形式による入力になります。
### user1 というユーザーを追加する ###
$ sudo adduser user1
adduserは、ユーザー作成とグループへの追加を一括でできます。
### user1 というユーザーをgroupXグループに追加する ###
$ sudo adduser user1 groupX
ユーザーにsudo権限を付与
user1 というユーザーをsudoグループに追加してsudo権限を付与するコマンドは、以下の3つがあります。
$ sudo gpasswd -a user1 sudo
$ sudo usermod -aG sudo user1
$ sudo adduser user1 sudo
注意すべき点は、usermodは -a (–append) オプションがないと追加ではなく上書きになってしまう点です。
userdel コマンド
userdelは、不要になったユーザーを削除するコマンドです。
### user1 とそのホームディレクトリを削除する ###
$ sudo userdel -r user1
deluser コマンド
deluserは、不要になったユーザーを削除するコマンドです。RedHat系Linuxでは使えません。
### user1 とそのホームディレクトリを削除する ###
$ sudo deluser user1 --remove-home
passwd コマンド
passwdは「PassWord」の略で、ユーザーのパスワードを変更するコマンドです。
### 自分のパスワードを変更する (自分のパスワードを変更する場合、sudoは不要) ###
$ passwd
### user1という他のユーザーのパスワードを変更する ###
$ sudo passwd user1
### usermodコマンドでもpオプションを指定することでパスワードを変更できる ###
$ sudo usermod -p PASSWORD user1
OSやシステム情報、ファイル情報などを表示するコマンド
ハードウェア全体の情報を表示
### ハードウェア全体の情報を表示 ###
$ sudo lshw
### ハードウェア情報を簡略化して表示 ###
$ sudo lshw -short
### 以下のようにすれば、ハードウェア情報をhtml形式で出力可能 ###
$ sudo lshw -html > hwinfo.html
OS情報
$ cat /etc/os-release
$ cat /etc/issue
$ sudo lscpu
$ lsb_release -a
lsb_release はオプションを指定することで必要な情報のみを抜き出す事もできます。なお、実行するたびに出てくる No LSB modules are available は無視して構いません。
### Distributor ID を表示 ###
$ lsb_release -i
### Description を表示 ###
$ lsb_release -d
### Release を表示 ###
$ lsb_release -r
### Codename を表示 ###
$ lsb_release -c
### 全ての項目を表示 ###
$ lsb_release -a
$ lsb_release -idrc
基になったDebianのバージョン情報
$ cat /etc/debian_version
インストールに使われたISOイメージ情報
$ cat /var/log/installer/media-info
Linux Mint 22 "Wilma" - Release amd64 20240721
カーネル情報
$ cat /proc/version
$ cat /proc/version_signature
Ubuntu 4.15.0-65.74-generic 4.15.18
$ inxi -S
$ uname -r
CPU情報
$ cat /proc/cpuinfo | less
メモリ情報
$ cat /proc/meminfo | less
### メモリの空き容量を確認 ###
$ free -tm
ストレージ情報
### ストレージ容量を確認 ###
### -hで読みやすいサイズ表記で表示、--totalで空き容量の合計も表示 ###
$ df -h --total
### ストレージ情報を表示 ###
$ lsblk
接続されているusbデバイス情報
### 接続されているusbデバイス情報を表示 ###
$ lsusb
ファイル、フォルダサイズ情報
### xxxフォルダのサイズを表示 ###
$ du -bs xxx
### そのディレクトリ全てのファイル・フォルダサイズを表示 ###
$ du -bs *
グローバルIPの確認
$ curl ifconfig.io
無線LAN情報
$ cat /proc/net/wireless
デバイスのUUIDを表示
### 全てのデバイスのUUIDを表示 ###
$ ls -al /dev/disk/by-uuid/
### 全ての /dev/sda のUUIDを表示 ###
$ ls -al /dev/disk/by-uuid/ | grep "sda*"
### /dev/sda2 のUUIDを表示 ###
$ blkid /dev/sda2
iwlist コマンド
iwlistは、無線LANのSSIDや周波数、チャンネル、電波強度などを表示するコマンドです。
### 接続可能な WiFi 情報を一覧表示する ###
$ sudo iwlist scan
ユーザーの一覧を表示
$ cat /etc/passwd
$ getent passwd
グループの一覧を表示
$ cat /etc/group
$ getent group
その他の情報を表示するコマンド
端末に天気を表示する
### 東京の天気 ###
$ curl wttr.in/Tokyo
### 大阪の天気 ###
$ curl wttr.in/Osaka
### 仙台の天気 ###
$ curl wttr.in/Sendai
### 札幌の天気 ###
$ curl wttr.in/Sapporo
cal コマンド
calは、端末にカレンダーを表示するコマンドです。Linux Mint 22 “Wilma” には標準でインストールされていないようなので、必要な方は以下のコマンドを入力してインストールしてください。
$ sudo apt -y install ncal
使い方は以下のようになります。
### 2024年1月のカレンダーを表示 ###
$ cal 1 2024
### 2024年の7月, 8月, 9月のカレンダーを表示 ###
$ cal -3m 8 2024
script コマンド
scriptは、端末で出力されるログを保存するコマンドです。
### sudo apt install apache2 で画面に出力されるログを log.txt に保存する ###
$ script -q -a -t 0 ~/log.txt sudo apt install apache2
-q
は quiet の意味で script に保存されるプログラム出力の最初と最後に script が現在時刻等の情報を出力しないオプションです。
-a
は add の意味で指定したファイルへの追記を意味。これを入れないとscriptは指定されたファイルの中身を削除してから、プログラムの出力を保存してしまいます。
-t 0
は画面出力を保存するタイミングを指定します。この場合、画面出力のI/Oタイミングで画面出力と同等の情報がログに保存されるオプションです。
scriptコマンドから出るには exit か [Ctrl] + D を実行します。
ifconfig と netstat の代替コマンド
ifconfig の代替コマンドに ip が、netstat の代替コマンドに ss が登場しました。ifconfig や netstat が使えない場合、以下のようにして net-tools をインストールする必要があります。
$ sudo apt update && sudo apt install -y net-tools
コメント