2022年12月20日(火)に待望の Linux Mint 21.1 “Vera” の正式版がリリースされました。クリスマス頃にリリースされるという話だったので、意外と早くリリースされましたね。
今回は、いち早くアップグレードするために端末(CUI)からアップグレードしたいと思います。環境は Linux Mint 21 “Vanessa” MATE Edition 64bit です。
アップグレード前の下準備
アップグレード前の更新
$ sudo apt update && sudo apt upgrade -y
バックアップ
万が一、不具合が発生した時でも元の状態に戻せるように「Timeshift」と「Déjà Dup」でバックアップをしておきます。詳しい手順は、以前に書いた以下の記事を参照してください。
スクリーンセーバーの無効化
// デスクトップ環境が cinnamon の場合
$ killall cinnamon-screensaver
// デスクトップ環境が MATE の場合
$ killall mate-screensaver
killallコマンドで実行中のプロセスを終了させる方法以外にも MATE では以下のコマンドを実行することでスクリーンセーバーを無効化できます。
$ gsettings set org.mate.screensaver idle-activation-enabled false
apt 設定ファイルを変更する
official-package-repositories.list を適当なテキストエディタで開きます。ここでは nano を使います。
$ sudo nano /etc/apt/sources.list.d/official-package-repositories.list
「vanessa」と書かれている部分を「vera」に書き換えて設定を保存します。
書き換え前
deb http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/linuxmint/packages vanessa main upstream import backport
書き換え後
deb http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/linuxmint/packages vera main upstream import backport
Linux Mint 21 を Linux Mint 21.1 にアップグレードする
下準備が全て終わったら以下のコマンドを実行し、Linux Mint 21 Vanessa から Linux Mint 21.1 Vera へアップグレードします。
$ sudo apt update && sudo apt dist-upgrade
ちなみに「apt dist-upgrade」の代わりに「apt full-upgrade」を使っても大丈夫みたいです。aptのヘルプにも「Same as ‘dist-upgrade’ (dist-upgradeと同じ)」と説明されています。
アップグレード処理が終わったら、システムを再起動します。
$ sudo reboot
再起動後、以下のコマンドを実行して、Linux Mint 21.1 となっていたら、無事アップグレード完了です。
$ neofetch
Linux Mint 21.1の見た目はこんな感じです。ライトグリーンだったフォルダの色が黄色になりました。
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