DESTROYとは
データを完全消去してくれるフリーソフトです。例えば、パソコンやHDDを廃棄する際にデータを完全に削除したい場合などに使えます。環境は Windows 11 Home 64bit です。
USB起動のDESTROYを作成する
まず、以下から Rufus というソフトをダウンロードします。
USBメモリをパソコンに接続し、Rufusを起動します。
「デバイス」が認識されていることを確認したら「ブートの種類」を [FreeDOS] にして [スタート] を押します。
USBブートメディアの作成が完了したら、以下の作者のサイトのリンクから DESTROY Ver.3.22 をダウンロードします。
zipファイルで保存されているので解凍し、フォルダ内にある「DESTROY.COM」を
USBブートメディアの一番上の階層(autorun.icoやautorun.infがある層)にコピーすれば出来上がり。
※なお、CD/DVDに焼いて使う場合は同じく解凍したフォルダの中にある
「DESTY322.iso」をCD/DVDなどの光学メディアに焼けば良いです。
DESTROYの使い方
まず、HDDのデータを削除したいPCに先程作成したUSBを接続し、そのPCを起動後、[F2]などでBIOS画面に入ります。USBのブートの起動優先順位を一番最初にします。
DESTROYの作者によれば Legacy BIOS では動作するものの、UEFIでは起動できないそうなので、UEFIをお使いの方は CSM(Compatibility Supported Module) を有効化し従来のBIOS互換モードにするのを忘れないようにしてください。
BIOS設定を保存後、再起動したらコマンドプロンプトが立ち上がるので
「P」と入力し [Enter] を押します。
次の画面で「N」と入力し [Enter] を押すと Drive の一覧が画面に表示されるので消去したい番号(もしくはアルファベット)を選択し入力します。
その次に消去方式を選択します。
0: すべてのセクターに0を書き込む
1: すべてのセクターに16進数のFFを書き込む
2: すべてのセクターに乱数を書き込む
3: ディスクを3回消去。
乱数を書き、別の乱数を書き、続いて 0 を書き込み
NSA(米国国家安全保障局)の勧告による消去方法。
4: 3回の消去 (米国国防省標準 DOD 5220.22-M に準拠)
乱数を書き、その補数(1 の補数)を書き、別の乱数を書き
最後にその乱数が正しく書かれていることを確認
7: 7回消去
0、1、0、1、0、1、乱数、の順 (NATO方式)
8: Gutmannの論文に基づいた35回の消去。
ここでは3と入力し [Enter] を押します。
最後の確認で [Y] を選択すると消去が始まります。
一番良いのは3か4だと思います。不安であれば7や8を選べば良いと思いますが、個人的に7と8は時間がかかりすぎると思います。
最後に BIOS or UEFI の設定を元に戻す
パソコンそのものを処分や廃棄する場合はこの過程は飛ばしてもらって構いません。しかしHDDだけ廃棄や交換をして、パソコン自体は使い続けたい場合は必ず行ってください。
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