Déjà Dupは、手軽にデータをバックアップ・復元できるソフトです。Ubuntuには標準で入ってるバックアップソフトですが、Linux Mint には入っていません。そこで今回はこのDéjà Dupを Linux Mint 21 64bit MATE Edition に導入して実際にバックアップしてみたいと思います。
事前にやっておくこと
事前に Snap がインストールされている必要があります。Linux Mint 20以降では Snap がaptから導入できないので、まだ導入していない方は以下の手順に従ってsnapをインストールしてください。
$ sudo rm /etc/apt/preferences.d/nosnap.pref
$ sudo apt update
$ sudo apt install snapd
Déjà Dupのインストール
以下のコマンドを実行して、Déjà Dupをインストールします。
$ sudo snap install deja-dup --classic
バックアップの設定
無事インストールされると [Menu] → [Accessories (アクセサリ)] に「Backups (バックアップ)」と書かれた金庫のアイコンが出現しますので、それを開いてください。
上記の画像のようなウェルカム画面が表示されるので「Create Your First Backup (最初のバックアップを作成)」をクリックします。
「Folders to Back Up」がバックアップするフォルダで「Folders to Ignore」がバックアップしないフォルダになります。[+] ボタンを押してバックアップするフォルダ・しないフォルダを追加してください。終わったら「Forward」をクリックして進みます。
Locationはバックアップを保存する場所を指しています。今回はオンラインストレージである Google Drive を選択します。Google Driveは無料で15GBのストレージを提供しており、保存容量を購入することで更にストレージを増やすことができます。Folder名はそのままでも変えても構いませんが、ここではそのままにしておきます。設定ができたら「Forward (進む)」をクリックして次に進んでください。
「Back Up Automatically (自動的にバックアップする)」は今回はOFFにしておきます。設定は後からでも変えられるので大丈夫です。準備ができたら [ Back Up Now (今すぐバックアップ) ] を押します。
「Grant Access (アクセスを許可)」を押して Google アカウントにログインし、Déjà Dup が Google アカウントにアクセスするのを許可してください。
しかし、ここで問題が発生しました。ブラウザでVivaldi を使っていると「続行」を何度もクリックしても Google のトップページに飛ばされしまい、アクセス許可することができませんでした。
仕方なく、Google Chrome でやり直したところ何の問題もなくアクセス許可することができました。原因は分かりませんが「Googleのサービスを利用するなら、Google のブラウザを使え」ってことでしょうかね。
何はともあれ、無事にバックアップが始まりました。バックアップするデータ量にもよりますが初回は少し時間がかかります。気長に待ちましょう。
バックアップ処理が完了したら、実際に Google Drive にアクセスしてちゃんとバックアップされているか確認してみます。
上記の画像のように、データがあればバックアップ完了です。
ちなみに、設定を変えるには「≡」マークをクリックして「Preferences (設定)」を押せば設定画面に移ります。
自分の場合は Keep Backups (バックアップを保持する期間)を Forever (ずっと) から At least three months (最低3ヶ月) に変更しました。
終わりに
かなりシンプルな作りで、分かりやすく使いやすいバックアップソフトだと思います。復元したい場合は「Restore」をクリックすればいいだけですしね。
今回は Google Drive をバックアップデータの保存先に指定しましたが、Microsoft OneDrive も指定することができます。
ただ、15GB程度だと動画や音楽などを保存するには足りないと思うので、外付けHDDやSSDにバックアップ先を指定したほうが良いと思います。
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