環境は Linux Mint 21 “Vanessa” 64bit MATE Edition です。
そもそも、Java実行環境(JRE)とは
Java実行環境 (Java Runtime Environment, JRE) とは、簡単に言うとJavaというプログラミング言語で作られたソフトを動作させるのに必要なソフトウェア群のことです。Linux版は、Oracleがリリースする正式版とオープンソース版の2種類がありますが、Linux Mint 21 には既にオープンソース版がプリインストールされているので、ここではOracleの正式版をインストールする手順を紹介したいと思います。
オープンソース版をアンインストールする
まず、Linux Mint に標準でインストールされているオープンソース版Java実行環境をアンインストールします。
$ sudo apt remove --purge openjdk*
java -version を実行してアンインストールされたことを確認します。
$ java -version
bash: /usr/bin/java: No such file or directory
Oracle正式版のダウンロードとインストール
まず、Oracleの公式サイトから、正式版をダウンロードします。ここでは上から3番目の「Linux x64」を選択します。

次に /usr/java ディレクトリを作成し、そこにダウンロードした.tar.gzファイルを解凍します。
$ sudo mkdir /usr/java
$ cd /usr/java
$ sudo tar -zxvf ~/Downloads/jre-*-linux-x64.tar.gz
最後に、不要になった.tar.gzファイルを削除します。
$ rm ~/Downloads/jre-*-linux-x64.tar.gz
これでインストールは完了しました。
環境変数の設定
~/.bashrc を適当なテキストエディタで開き、末尾に以下の内容を追記します。ここではJava実行環境のバージョンが 1.8.0_351 ということで話を進めます。
export PATH=/usr/java/jre1.8.0_351/bin:$PATH"
保存したら、設定を反映させます。
$ source ~/.profile
最後に、java -version を実行してバージョンが表示されれば成功です。
$ java -version
java version "1.8.0_351"
アンインストールする方法
アンインストールは、インストールしたディレクトリを削除すれば大丈夫です。
$ sudo rm -r /usr/java/jre<バージョン番号>
参照 (公式サイトのFAQ)
https://www.java.com/ja/download/help/linux_x64_install_ja.html
https://www.java.com/ja/download/help/linux_uninstall.html
https://www.java.com/ja/download/help/path_ja.html
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