Linux Mint を使っていて、ちょっと不便だと思ったのがブラウザでサイトを閲覧しているときにマウスホイールのスクロールが遅くてページがなかなか進まない点。そこで今回はスクロールを速くして、もっと高速にページを移動できる方法をいくつか紹介したいと思います。
環境は Linux Mint 21 “Vanessa” 64bit MATE Edition です。
ブラウザのアドオンや拡張機能でスクロール速度を高速化
ブラウザのスクロール速度のみを変更したい場合、アドオンや拡張機能を使うのが最も手っ取り早いかもしれません。
Firefox
メインで使うブラウザが Firefox の場合「Yet Another Smooth Scrolling WE」というスクロール速度を変更できるアドオンがあります。
Chromiumベースのブラウザ (Google Chrome、Vivaldi など)
メインで使うブラウザが Chromuimをベースに開発されている (Google Chrome、Vivaldi など)の場合、以下の拡張機能を使うと良いと思います。
IMWheel を使ってスクロール速度を高速化
調べてみるとマウスホイールのスクロール速度を変更するために、「IMWheel」というソフトを使っている方も多いみたいです。この方法では、ブラウザに限らず全てのアプリケーションでスクロール速度を変更することが可能です。
IMWheel のインストール
以下を実行して IMWheel をインストールします。
$ sudo apt -y install imwheel
IMWheel の設定
インストールが完了したらホームディレクトリに以下に .imwheelrc ファイルを作成します。
$ touch ~/.imwheelrc
先程作成した .imwheelrc ファイルを適当なテキストエディタで開きます。ここでは nano を使います。
$ nano ~/.imwheelrc
以下を記述した後 [Ctrl] + [O] で書き込み [Enter] で保存したら [Ctrl] + [X] で nano を終了します。
".*"
None, Up, Button4, 3
None, Down, Button5, 3

1行目はどのアプリケーションで imwheel を有効にするかを指定しています。上記では全てのアプリーケーションに対して有効にしています。2・3行目の「Button4」と「Button5」 がホイールの回転に割り当てられていて、末尾の数字がホイールの速度 (デフォルトは1)です。個人的には、2か3が丁度良いと思います。
IMWheel の起動と停止
imwheel と端末に入力して実行すれば、IMWheelが設定ファイルを読み込んで起動します。
$ imwheel
IMWheelを停止したい場合は killall などを使います。
$ killall imwheel
ちなみに、設定を変えたら以下のコマンドで再読み込みすれば反映されます。
$ imwheel -k
しかし、このままでは再起動するとまた元の状態に戻ってしまうので 自動起動するアプリ (Startup Applications) に登録してパソコンの立ち上げと同時に自動的に起動するように設定します。
まずは、以下のコマンドを実行します。
$ mate-session-properties

上の画像のようなウィンドウが出てくるので、右上の [ 追加 ] をクリックします。
コマンドは「imwheel」で、名前と説明は適当で大丈夫です。あと「間隔」はそのままでOKです。

名前: IMWheel
コマンド: imwheel
説明: スクロール速度を速くする。
上記を入力したら [ 追加 ] をクリックして自動起動するプログラムに追加します。
最後に再起動してもリセットされないか確認します。
$ sudo reboot
再起動してもスクロールがスムーズに動いていたら無事完了です。ブラウザのスクロールが高速になりました。とても快適です。
参考にさせていただいたサイト様

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