cmatrix は、映画マトリックスに登場する緑の文字が上から下に流れる様子を端末上に再現するジョークプログラムの一種です。正直、これかっこいいですよね。今回はこの cmatrix をソースコードからコンパイルしてインストールしたいと思います。
cmake で cmatrix をコンパイルしてインストール
Linux Mint 19.3 の時は ./configure して make する方法で普通にビルドすることに成功したのですが、Linux Mint 21 や 22 ではどういう訳か以下の画像のように make 時にエラーが出てしまうので、今回は cmake で cmatrix をコンパイルします。

依存関係や必要なものをインストール
この方法では git、cmake、ncursesライブラリが必要なので、あらかじめインストールしておきます。
$ sudo apt -y install git cmake libncurses-dev
ソースコードを取得しコンパイルしてインストール
$ git clone https://github.com/abishekvashok/cmatrix.git
$ cd cmatrix
$ mkdir build && cd build
$ cmake ..
$ make
$ sudo make install
以下のコマンドで cmatrix が /usr/local/bin 以下にインストールされたことを確認します。
$ which cmatrix

これでインストールは無事完了しました。
cmatrix の使い方
インストールが完了したら、以下のコマンドを打ってマトリックスの世界を楽しみましょう。ちなみに停止する場合は [Ctrl] + [C] を押します。
$ cmatrix -ab

また、sオプションをつければスクリーンセーバーモードになり、何らかのキーを押せば元の状態に戻ります。
$ cmatrix -abs
cmatrix のオプション
文字色指定
-C
オプションで文字の色を緑以外に指定できます。指定することができる文字色は「green (デフォルト)」「red」「blue」「white」「yellow」「cyan」「magenta」
$ cmatrix -C white

また、-r
オプションを指定することで文字色を虹色にすることもできます。
$ cmatrix -r
文字の流れる速度を変更する
-u
オプションを使えば、文字の流れる速度を変更できます。指定できる値は 0 (最も速い) ~ 10 (最も遅い)で 4 がデフォルトです。10以上の値も指定できますが、遅すぎて不具合が発生する模様。
$ cmatrix -u 8
流れる文字を片仮名にする
-c
オプションで流れる文字をアルファベットから片仮名にすることができます。
$ cmatrix -c

cmatrixのバージョンを確認する
-V
オプションでcmatrixのバージョンを表示することができます。
$ cmatrix -V

ヘルプを表示する
-h
オプションでcmatrixの使い方やヘルプを見ることができます。
$ cmatrix -h

cmatrix のアンインストール方法
ビルドした cmatrix を削除したくなった場合は、cmatrixディレクトリに移動して make uninstall すれば削除されます。
$ cd cmatrix
$ sudo make uninstall
参考にさせていただいたサイト様

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