自分が普段から使っている手軽なバックアップ方法をご紹介します。Winodwsにはrobocopyと呼ばれる優れたコマンドがあります。
robocopyは「Robust File Copy for Window」の略で直訳すると「Windows用の堅牢なファイルコピー」という意味で、roboは「ロボット」の意味ではないですw
あらかじめ言っておきますと、この方法はコマンドプロンプトやWindows PowerShell といったコマンドを入力してパソコンを操作する方法なので、初心者向けの方法ではありません。
コマンドプロンプトを開く
Windows PowerShellでもできると思いますが
ここではコマンドプロンプトを開く前提で話を進めます。
まず [Windows キー] + [R] ボタンを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
次に「cmd」と入力し [Enter] を押せばコマンドプロンプトが開きます。
※ちなみに、管理者権限で開きたい場合は [Ctrl] + [Shift] を押しながら [Enter] を押してください。
外付けHDDやUSBをつなぐ
ファイルをバックアップするには、外付けHDDやUSBなどファイルをコピーして保存する記憶装置が必要です。また、接続したファイルが何ドライブなのか確認しておきます。
例えば、Fドライブなのか、Eドライブなのか。
Robocopyコマンドの使い方
使い方は非常に簡単で、以下のように使います。
robocopy [コピー元] [コピー先] [オプション]
詳細な情報は「robocopy /?」と入力すれば表示されますが、基本的には「ファイルのコピー元」と「ファイルのコピー先」を設定し/MIR オプションをつければ、あとは初期設定で大丈夫だと思います。
ただ、自分は「/XO」と「/W:2」というオプションを追加しています。
/XOを入れておかないとコピー先の更新日時が、新しい場合でも上書きされてしまうからです。
/W:2は、何らかの理由でコピーができなかった場合、再試行するための時間を何秒間隔にするかを表しています。指定しない場合、デフォルトの設定である30秒待つことになるので、自分は2秒に設定しています。
例: Picturesフォルダ以下のデータを「F:\Pictures」にバックアップしたい場合
robocopy %USERPROFILE%\Pictures F:\Pictures /MIR /XO /W:2
バッチファイルにしてすぐ実行できるようにする
バックアップしようと毎回毎回コマンドプロンプトを開くのは面倒なのでバッチファイルに処理をまとめて、ダブルクリックですぐに実行できるようにします。
例えば「ドキュメント(Documents)」「ピクチャ(Pictures)」「ミュージック(Music)」「ビデオ(Videos)」をバックアップしたい場合は、以下のように記述して拡張子を .bat にして保存します。
@echo off
robocopy %USERPROFILE%\Documents F:\Documents /MIR /XO /W:2
robocopy %USERPROFILE%\Pictures F:\Pictures /MIR /XO /W:2
robocopy %USERPROFILE%\Music F:\Music /MIR /XO /W:2
robocopy %USERPROFILE%\Videos F:\Videos /MIR /XO /W:2
pause
exit
注意点
注意点として、バックアップ先を間違えないように注意してください。誤ってデータが削除されてしまったとしても当方は責任を負えません。
また、初回のバックアップは全てのファイルをコピーするのでデータの量によっては結構時間がかかる場合があります。2回目以降は、変更された差分だけをコピーするのでとても早く終わります。
以上、ちょっとしたお役立ち情報でした。
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